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その製材が大詰めを迎えています。 昨日から元玉の製材をしています。 元玉とは、株に近い部分の丸太で、節の少ない材が取れます。 標高の高い山でもあり、葉枯らし乾燥もしていたので、 製材すると、木肌に水分が少なく、赤身の色合いがとっても綺麗です。 良いものばかりが取れているわけではありません。 下の写真は、強風などで木が曲がった時に、地平に対して水平方向に断裂してしまった部分です。 私たちは「シナ」と呼んでいます。 人間でいると、骨折したような状況です。 長い時間をかけて、杉が自分で治療したのですが、シナの程度がひどく、完全にくっついてはいません。 おそらく落雷を受けて発生すると思うのですが、垂直方向に細かい割れが入ります。 製材した時点ではくっついていても、乾燥が進むと、割れが広がる場合があります。 これがひどくなると、バラバラに分解してしまいます。 カミナリが入っている木は、不思議と軽いです。 これは乾燥が進んでいるからですが、もしかすると、落雷を受けて、水分がとんでしまったのかもしれません。 下の写真は、アテの逆反りです。 斜面に対して、姿勢をまっすぐにしようとして、株に近い木裏面には応力がかかります。 この部分を「アテ」と呼んで、年輪の晩材(濃い年輪の部分)の木目が通常よりも太くなります。 このアテが強いと、製材して分離すると、逆に(木裏の方向に)反ってしまいます。 逆反りは建築材として、使いづらくなります。 長さを切って、短くすることで、逆反りの程度を小さくして使う場合もありますが、 あまりにひどい逆反りの場合、建築材にはならず、チップとして紙の原料にする事もあります。 製材は、一本の丸太を分解して、どんどん切り離していきます。 いわば、引き算の製造業です。一本ごとの個性、持ち味を見極めることが大切です。 製材所の腕の見せ所です。
by homarewood
| 2014-05-29 19:17
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